[七尾ナナキ]Helck
- 作者: 七尾ナナキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/08/18
- メディア: コミック
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無料分
最新話: 裏サンデー | Helck
制限付き無料:manga one
感想
王道ファンタジーにギャグテイストを乗せて捻ったような作品。
読んでみたら面白いのだが、いかんせん個人的に最初の導入が面白くなく2、3回はここで離脱してしまった。導入をコメディに頼るのはツボが合わなかった人にとっては辛いものがある。特に最近は勇者と魔王ものが多く、それらと比較されるので結構シビアなジャンルだと思う。
良くできた作品である「まおゆう」等と比べてみると1話での引っ張る力の有無が分かりやすいのではないだろうか。「まおゆう」はファンタジー世界という常識を現実的な利害関係、経済関係、政治関係という剣で切り裂く事により世界観をより身近な物にした。
対する「Helck」では読み進める上で明らかになる世界観を1話で少しも表現できていない。むしろ、1話目が世界観的に不自然と言える程だ。この1話目から感動できる展開も期待できなければ仲間との絆も期待できない。最初はずっとこの調子でコメディを続けるギャグマンガかと思ったくらいだ。
批判から入ってしまったが、読み進めると「Helck」の構築する独特な世界観が明らかになってくるし、キャラクターの個性もはっきりし愛着もわいてくる。私のように最初合わなくても我慢して読んでみて欲しい。最初から好きな読者ならなお良い。