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[田口囁一]フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~ / シアロア

フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~(1) (講談社コミックス)

フジキュー!!! ~Fuji Cue’s Music~(1) (講談社コミックス)

無料分

マガメガ MAGAMEGA | フジキュー!!! ~Fuji Cue's Music~

感想

フジキューはよくある音楽モノでありながらキャラが自己を主張できているのが素晴らしいが、この作品と他作品を大きく分けるのは商売だろう。
本作品では音楽とお金、商売としての音楽が非常にリアルに描かれている。
そんな中、作中曲がweb上で聴けるとのことで聴いてみた。

ブルーハーツをイメージするような曲が好きな人が元気で楽しげな曲を作ったという原作の流れからは想像できないようなダウナーな曲だった。
余りに想像と違っていたのでどんなグループがどんな経緯で歌うことになったのか調べてみて驚いた。この作者が歌っていたのだ。

この作者は「感傷ベクトル」という同人サークルも運営していて、ここで漫画と音楽の両方を創っていたのだ。

そして、感傷ベクトルではシアロアというweb漫画を無料で見ることができる。

www.sen-vec.com

漫画の後に曲を乗っけるという珍しい形式の連載だ。やや宣伝感が強いしオムニバス形式なので感情移入が難しいかもしれないが伝えたいなんらかのメッセージは感じられると思う。

いくつかの音楽や漫画を見てフジキューでは味わえなかった漫画と音楽のマッチを感じた。

ここからは完全に想像なのだが、作者が作れるまたは作りたい音楽がダウナーな静かな曲なのではないだろうか。これは世間で人気なポップスとは正反対の方向性だ。つまり作者の音楽ではメジャーになれない。そして、まだ懐は広いとはいえ漫画でも暗い話は人気を取りづらい。そこで生まれたのが希望に溢れるフジキューだとしたら皮肉なものだ。

真相は定かではないが作者の人生が漫画という形で表現されているのならそれはそれで面白い。